昨今、海外へ進出している日本の企業は、誰もが知っているような商社やメーカーなどの大企業だけではありません。町工場のような中小企業も海外へ進出しているのが現状です。とりわけ地元で有名でも全国区ではないような企業が多いです。そのため、大手企業に就職の活路を見いだすのではなく、地元企業に目を向けハローワーク(HP)で求人情報を探すのも良いと思います。
海外進出している企業で働くメリット(そして、日本採用で海外へ派遣される場合)としては、なんといっても現地採用者とは違い日本水準の給料をもらえることが挙げられます。(但し、入社して直ぐに海外へと派遣されるケースにおいては、稀に現地採用扱いと同水準の給料設定とされることがあり、これは事前に確認しておく必要があります。)また、給料以外にも年に数回(お盆と正月、中国や東南アジアだと旧正月)の日本への帰国費用を会社が負担してくれる会社もあります。
デメリットとしては、生活や環境に慣れたとしても会社の都合で日本への帰還や他国への転勤が考えられます。また自ら進んで海外転勤を申し出ても好きな国に行けることは会社によっては稀であることもあり、万が一生活環境になれず「戻りたい。」と会社に伝えても直ぐに戻ることが出来ず我慢するか辞職するしかなくなるということも考えられます。そうなると、現地で再度転職活動をしなければならないことになるかもしれません。
国によって進出企業の特色も異なります。商社や物流であれば世界各国で展開している会社が多いようですが、IT関係や製造業(特に繊維・縫製関係)なんかですと、今では中国からのシフトもあり、東南アジアが多くなっているようです。